美容師の仕事は、カットやパーマカラーのサービスをしてお客様のヘアスタイルを素敵に変える仕事です。
カットやパーマカラーの施術をするには当然ですが、一定の時間がかかります。
美容室で過ごす時間には下記の3種類の時間があります。
- 施術時間
- 放置時間
- 待ち時間
1.施術時間
僕達美容師がお客様に対して行う技術にかける時間です。
カットをする時間、カラーを塗る時間、パーマのロッドを巻く時間などです。
この時間に関しては、プロとして出来る限り短縮すべき時間だと思っています。
無駄をなくし、テキパキと手早く手を動かし、大切なお客様の時間を無駄に奪わない事はプロとしてとても大切です。
ただし、仕上がりのクオリティは落とさない事が大前提です。
こちらの都合で急ぐ、必要な行程を省くなどは論外です。
2.放置時間
パーマやカラーのお薬が反応する為に必要な時間の事です。
これに関しては美容師の努力では縮める事のできない時間です。
ちゃんと決められた放置時間を置いた方がパーマカラーの持ちも良いです。
適切な薬剤選定より強めの薬剤を選択すれば、当然放置時間も短縮されますが、髪の毛に無駄なダメージを与えてしまうリスクが高まるので、やめておいた方が良いと思います。
3.待ち時間
さっきのお薬の放置時間とは違い、ただただお客様が担当美容師がくるのを待つ時間の事です。
次のお客様のご予約時間までに前のお客様が終わらなかったり、同じ時間に何人かのお客様を同時進行しながら予約をとる事によってできてしまう時間です。
ヘアスタイルの仕上がりには全く影響の無い、完全に無駄な時間と言えます。
むしろ本当は薬剤を流す時間なのに、手が空いてるスタッフがいなくて、タイマーが鳴った後にしばらく待ち時間がある場合は、薬剤の働きが進行して髪の毛に余計なダメージを与えてしまうばかりか、パーマがかかり過ぎたり、色が入り過ぎるなど仕上がりにも影響します!
このような事からも、完全にサロン側の都合でお客様の大切な時間を奪う訳ですから、美容師がもっとも削らなくてはならない時間だと思います。
僕達美容師の技術は、けして生産性の高いものではありません。
最終的なヘアスタイルのクオリティはもちろんですが、施術にかかる時間の対価としてお客様に料金をいただいてる側面もあります。
それなのにお客様を待たせてる無駄な時間を作ってしまうのはおかしいですよね。
今までも時間の意識は持っていましたが、今一度意識して仕事していきたいと思います。