美容の技術はどんなに極めても万能ではありません。
薬剤もどんどん進歩しているものの何でもできるわけではありません。
カットでくせ毛はストレートになりません。
クセをストレートにしたければやはり縮毛矯正がベストです。
どんなに良いパーマ液もボロボロに傷んだ髪の毛にキレイにカールを出すことはできません。
やれること、やれないことを美容師はきちんと理解して、適材適所に技術や薬剤を使いこなすことが大事だと思うのです。
そして今の自分にはできないと判断したら、やらないという判断も時には必要です。
美容師は神様ではありません。
髪の毛を伸ばすことも増やすこともできないし、ダメージを切らずに治すこともできません。
できないことは沢山あります。
それをわかっていないと、痛い目にあうのです。
できないことに無理にチャレンジすると必ず失敗します。
お客様を一回でキレイにできない時は、計画的に希望を叶えていける美容師になりたいと思っています。
今日はパーマをかけられなくても、段階を踏んでパーマがかけられるように。
そのために今できないことは断る。
お客様の希望を叶えたいからこそ断る。
そんな勇気も美容師には必要だと思うのです。