「似合う」っていう言葉があります。
辞書で調べると、釣り合う・調和するなんて書いてあります。
洋服にしろ髪型にしろどうせなら似合っているもののほうが嬉しいですよね?
髪型でいう「似合う」ってどういうことなんでしょう?
ヘアカタログなどを見ていると、どうやら顔型から分析するらしいのです・・・。
端的に言ってしまえば、輪郭をカバーし卵型に見せる。
顔を小さく見せる。
そんなことのようです。
髪に毛は顔の額縁ですから、顔型と切っても切れない関係なのは間違いありません。
でもこれだけで決められるほど似合うって簡単じゃないと感じています。
その人の髪質・好み・ライフスタイル・年齢・体型・・・
様々な要素が絡み合いその人を構成しています。
顔型はその一つの要素でしかありません。
そこを肝に銘じてお客様の髪の毛を切る。
それは顔型や髪の毛だけを見て髪の毛を切らない、染めないということ。
お客様全体を見て、何かを感じながら仕事する。
「似合う」なんて言葉で言うと、さもジャストなものを想像してしまいがちなのですが、ぼくが感じているものは意外とあいまいでふわっとしています。
それはお客様にとって「ちょうどいい」を探すこと。
そんな感じが今の僕にとっての「似合う」なのです。
「ちょうどいい」という言葉の持つリラックス感がなんかしっくりきますし、良い髪型が作れそうな気がするのです。