ファッションに流行があるように、ヘアスタイルにも流行があります。
流行のヘアスタイルに流行のファッションで固めれば、俗に言う『今っぽいオシャレ』なものができます。
そしてこの流行は毎シーズン移り変わるので、オシャレでいるためには流行を取り入れ続けなくてはなりません。
若いうちは色々なジャンルなものに触れることは大切です。
しかし、40代50代になっても流行を追い続けるのはいかがなものでしょうか?
そろそろ自分のスタイルを築いていきたいですよね?
だからって、いつも同じスタイルじゃオシャレじゃない。
大人のオシャレとは、いつも変わらず同じスタイルをキープするのではなく、今の自分という素材を最大限に生かすスタイルだと思うのです。
年齢を重ねれば誰しも体型や髪質、白髪など段々とコンプレックスが増えてきます。
自分の身体が変化しているのにヘアスタイルはそのままで良いのでしょうか?
まるで旬の食材を活かした料理を作るように、今の自分という素材をその時その時で活かしたヘアスタイルを作ることが大人のヘアスタイルです。
そのままのヘアスタイルを維持しようとすれば、髪質の変化はコンプレックスになります。
しかし毎回新鮮な気持ちでお客様の素材を観察しヘアスタイルを創造することで、髪質の変化は新たなヘアスタイルのスパイスになります。
髪の毛の悩みは、お客様の数だけあります。
悩みがない人なんてほぼいません。
悩みがあることは当たり前なんです。
部分的な『悩み』を『悩み』と捉えていると、僕たち美容師もそこだけ見てどうにかしようとしてしまいがちです。
しかし全体的に観察し、毎回素材全体を見極めることができれば、トータル的なアプローチでヘアスタイルを作ることができるのです。
例えば、トップがペタッとするのが悩みなら、トップだけでどうにかするのではなく襟足をタイトに抑えてみる。
他をそのままで、トップだけをふんわりさせようとしても無理がある。
でもその下をタイトにすることでトップがふんわり見える。
それが素材を活かすということだと思うのです。
ヘアスタイルがなかなかうまくいかないとお悩みの方、部分でなく全体を見てみるとヘアスタイルが見違えるかもしれません。
よろしければご参考にしてください。