僕には秘密のノートがある。
そこにはお客様から聞いたこと、その日話した内容などが書いてある。
一応ちょっとだけカルテ的に使った薬なども記録してある。
僕は自分が何度か利用しているお店に行った時、店員さんが自分のことを覚えてくれているとすごい嬉しい。
だから自分もGLOSSYに来てくれてるお客さんのことはちゃんと覚えていたいんです。
できるだけ、2回目以降のお客さんに同じ質問はしたくない。
欲をいえば、前回の続きのような感覚で話したいと思います。
この言葉が適切ではないかもしれませんが、どうせならお客さんと友達のように仲良くなれたらいいと思っています。
だって友達と前回話したことであれば、2か月ぶりにあっても覚えてるじゃないですか?
そんな関係が理想です。
それは、毎日のようにともに過ごした時間があって関係が深まっているからですよね。
でも美容院でお客さんと次回会えるのは1~2か月後。
毎日のようには会えないんです。
だから関係を少しづつ築くためには、2か月後に会っても昨日も会ったようにお話するためにも書くことが大切なのです。
使った薬を書き忘れたって、お客さんのその日の希望をカウンセリングで聞けばそれほど困ることはありません。
でもお客さんに聞いたことは必ず覚えていなくてはなりません。
友達に会うたびに職業聞いたり、家族構成聞いたりしないですよね?
お客さんが来てくれるたびに仲良くなれる。
そのために僕はお客さんのことを思い出しながら、今日も秘密のノートに書き込むのです。
僕がされて嬉しいことをお客さんにしてあげたいから。
お客さんの情報をノートに書きこむことがほとんどなくなってくると、少しはそのお客さんとの距離が近づいたかななんて嬉しくなります。
こうなるとお客さんの情報は、もう友達と同じように僕の頭の中にあります。
そして僕が覚えられなくなるまで、この情報は増え続けるのです。