美容師はお客様のヘアスタイルを作るためにいろいろな道具を使います。
ハサミにくし、ブラシ・ドライヤー・ロッド・アイロンとあげればキリがありません。
カットに使う道具だけでもホントにたくさんありますからね。
普通のハサミ・梳きバサミ・レザー・バリカン・・・
どれも同じく髪の毛を切るための道具なのですが、それぞれに特徴がありまして、やりたい仕事によって使い分けます。
美容師さんによっては、はさみ1本ですべての仕事をこなす人、レザーや梳きバサミは絶対に使わない人いろんな美容師さんがいます。
僕もハサミ1本でやっていた時もあるのですが、今は適材適所道具を使い分けるのがいいのではないかと思っています。
なぜならそれぞれの道具は、その仕事に特化して作られているので、適材適所で使えば正確に早い仕事ができるのです。
刈り上げなんかはハサミでももちろんできますが、頭の形に添って切りたいときは明らかにバリカンのほうが早くて正確です。
梳きバサミは毛量を減らすことに特化してますし、レザーは柔らかい質感にカットすることができます。
それぞれに得意な仕事があって、正確に早く仕事ができるのなら使わない手はないでしょ。
だって、大工さんだって家を作るのにたくさんの道具を使い分けますよね?
だからハサミ1本で仕事するのは美容師のこだわりであって、お客様には全く関係ないと思うんです。
もちろん梳きバサミはやレザーのカットが合わない髪質のお客様もいます。
その時はハサミだけでやればいい。
それが適材適所。
美容師も頭を柔らかくしないとですね。
もしも、頑固にハサミ1本ですべての仕事をこなすことにこだわり続けていたら、ほかの道具でしか出せない質感のヘアスタイルを発想できなくなってしますと思うのです。
だからこそ、お客様ひとりひとりに合ったヘアスタイルを作るため、お客様ひとりひとりの髪質に合わせた仕事をするためにも、道具を使い分けることが大切だと思うのです。